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2010年度三田図書館・情報学会研究大会研究発表

米国公共図書館におけるリテラシー育成サービスの変化

西田 美奈子(慶應義塾大学大学院)

発表要旨

米国公共図書館において,リテラシー育成を目的とするサービスが,時代によってどのように変化しているか,米国図書館協会公共図書館部会の計画立案の手引書や各図書館の実践事例等の文献を手がかりに,その内容を確認した。その結果,移民を対象とした英語クラス(English as a second language,ESL)等のサービスは,彼らをアメリカの生活様式に順応させることに重点をおき,集団を対象に,画一的に実施されていた。しかし現在のリテラシー育成サービスは,対象に合わせた多彩なプログラム内容が増え,サービス方法も,1対1や,小グループに分けて教える等,個々人の利用者が持つ目標を実現できるよう変化していることがわかった。