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2019年度三田図書館・情報学会研究大会研究発表

国際的オープンアクセス誌データベースの比較調査:優良OA誌のホワイトリストになり得るか

伊藤民雄 (実践女子大学図書館)

発表要旨

国際的なオープンアクセス(OA)誌を収集するDirectory of Open Access Journals(DOAJ)、ポルトガル発Journals For Free(J4F)、ポーランド発Paperity、網羅的とされるISSN国際センターのDirectory of Open Access scholarly Resources(ROAD)を研究対象にし、登録状況、ゴールドOA誌及び捕食誌の収録状況の比較調査を行った。DOAJは厳格な申請方式による管理、J4Fは図書館員の手作業による管理、Paperityは天才プログラマー作による自動・手作業による管理が併用されておりそれぞれが特徴的である。研究手法は文献調査に加え、採録誌リストを取得し、先行研究を参考にした調査である。結果としては、収集対象誌には発行国、言語、主題に偏りが見られた。ビーレフェルト大学によるゴールドOA判定誌リストを用いるとROADのゴールドOA誌把握率は86%、DOAJは33%、J4Fは24%、Paperityは9%であった。ビール氏判定の捕食誌の疑いのある雑誌は少なからず収録されており、また2016年にDOAJ基準外とされた削除誌は他のデータベースに収録され続けていたりし、ホワイトリストとしての利用には注意する点が見られた。(407文字)