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2019年度三田図書館・情報学会研究大会研究発表

日本画用語事典のRDF化によるオントロジー構築

小林美貴

発表要旨

本研究は,日本画情報のオントロジーを『図解日本画用語事典』のテキストからの情報抽出と忠実な記載事項の再現に基づいて試行的に構築し,汎用的な記述言語であるRDFで記述し,さらに外部語彙とのリンク付けを行うことで意味的な相互運用性を検証する。特に,日本画情報のオントロジーをRDFクラスとプロパティという記述構文の側面から検討し,情報抽出に基づいたオントロジー構築の実現可能性と検討項目を明らかにする。オントロジーの試行的構築の結果,用語事典からの情報抽出に基づいて概念と概念間の関係を精緻に表現できることを示した。検討項目として,(1)クラスとプロパティの定義における記述の抽象度の調整,(2)クラス階層における多重継承の許容,(3)構造化した値をとるプロパティの記述,を検討した。本研究では,日本画情報のオントロジーにおいて,RDFクラスには抽出語を定義し,プロパティには具体性を伴う独自語彙を用い,多重継承や複数概念の組み合わせを表現した柔軟なモデル化を行った。