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2019年度三田図書館・情報学会研究大会研究発表

学習における情報メディアの選択:レポート課題における「調べる」を例として

岩瀬 梓 (慶應義塾大学大学院)

発表要旨

本研究は多様な情報メディアが存在する個別学習の場面で,なぜどのような段階を経て情報メディアが選択されるかを明らかにする。情報メディアを扱った研究は情報行動研究以外にも様々な分野で行われ,特に選択に影響する要因は,HCI研究,中でも新しい技術の受容研究の領域で明らかにしようとされてきた。本研究ではそれらの領域で提案されたモデルを検討し,文脈を階層的に捉えることのできるMantovaniのモデルを研究枠組みとする。調査は大学一年生15名を対象に学習の場面での情報メディアの利用に関する半構造化インタビューを行った。そのうちレポート作成の「調べる」行動の事例を対象に具体的行動の文脈を個別の状況と,それを超えて認識され得る社会的文脈という観点から整理し,分析を行った。結果として情報メディアの選択の決定に最も影響するのは「ルールに関する認識」という社会的文脈レベルの要因であることがわかった。