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2019年度三田図書館・情報学会研究大会研究発表

図書館法案検討の最終段階における法案の修正 −1949年12月から1950年3月まで−

薬袋秀樹 (筑波大学名誉教授)

発表要旨

裏田武夫・小川剛編著『図書館法成立史資料』(日図協、1968)には、最終段階の1949年12月以降では、「図書館法案要綱」と国会に上程された「図書館法案」が掲載されている。岡田温は「図書館法案((秘)研究用)」と「図書館法情報第8号別紙」を紹介しているが、この2点は『図書館法成立史資料』に収録されておらず、これまで知られていない。本研究の目的は、図書館法案検討の最終段階である1949年12月から1950年3月までの間に、法案にどのような経過でどのような修正が加えられたのかを明らかにすることである。そのため、法案の作成・修正経過を調査し、岡田が紹介する2点を含む4点の法案等の内容を比較検討した。その結果、岡田が紹介した「図書館法案((秘)研究用)」は、「図書館法案要綱」を12月末の段階で修正した法案をさらに1月段階で修正したもの、「図書館法情報第8号別紙」は、その法案を2月段階で修正した内容と考えられることが明らかになった。