2025年度月例会
第196回(開催報告)
| テーマ・発表者 | 「図書館特別資料の段階別管理・活用と次世代司書育成プログラム」 中村充孝氏(ハワイ大学マノア校図書館日本研究司書) |
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| 日時 | 2025年10月25日(土)午前10時00分~12時00分 |
| 場所 | 慶應義塾大学三田キャンパス南校舎4階445教室・オンライン併用 |
| 概要 | 第196回月例会では、ハワイ大学マノア校図書館で日本研究司書を務める中村充孝氏による「図書館特別資料の段階別管理・活用と次世代司書育成プログラム」という講演が行なわれました。![]() ハワイ大学マノア校ハミルトン図書館では、過去一世紀にわたって書籍を中心とした日本コレクションが構築されてきました。同図書館日本研究司書に着任してからの二年半で、中村氏は、責任者として一般書架のコレクションはもとより、その特別コレクションも更に拡充し、かつそれぞれのコレクションに合わせた最適な管理及び活用方法を模索してきたとのことです。特別資料に関わる業務は、まずは寄贈受入れから始まり、書架スペースの確保、目録化、修理・保全、そして新しい特別資料所蔵のコミュニティへの告知と様々な手続きが必要となります。実はそこからが司書にとって本当の意味での仕事の始まりであり、いったん所蔵されたコレクションをいかに眠らせないか、常に知恵を絞ることになります。時宜にかなったカンファレンスやウェブ、論文等での紹介から、時代にそぐわなくなったウェブサイト・データベースの新システムへの移行まで、古典と最新技術をいかに組み合わせていくか。その過程で自らの現状認識を試されます。今回は上記のコアな司書業務の紹介とともに、来年から立ち上げる日本研究司書育成プログラムの狙いについての紹介も行なわれました。 ![]() |

